サルマン・アル・ファリシです。中国語名は陳成文(チェン・チェンウェン)です。現在、台湾の国立清華大学 天文研究所で研究助手として、Andrew P. Cooper 教授とともに DESI 天の川サーベイのデータを使った研究をしています。
研究の中心は近傍宇宙論と銀河力学です。いまは、破壊された球状星団や矮小銀河が残した潮汐の名残である「恒星ストリーム」を研究しています。数値シミュレーションで再現し、実際に観測された構造と照らし合わせています。こうした構造は、天の川銀河の合体の歴史や、小さなスケールでの暗黒物質を理解する手がかりになります。
インドネシアのバンドン工科大学(ITB)で天文学の学士号を取得し、研究の世界に戻る前は企業で機械学習システムを開発していました。2026年12月からはエディンバラ大学の Sergey Koposov 教授のもとで博士課程に進み、暗黒物質の下部構造とアンドロメダ銀河の恒星ハローを研究する予定です。
研究以外では、学位ごとに「サイドクエスト」があります。学部時代は登山、修士では麻雀を極め、博士課程ではピアノに挑戦中です。麻雀やハイキング、そして機会があればホタル観賞を楽しんでいます。
天文学 博士課程
エディンバラ大学(英国)
天文学 修士
国立清華大学(台湾)
天文学 学士
バンドン工科大学(ITB、インドネシア)
私は天の川銀河の「化石記録」を研究しています。恒星ストリーム、破壊された球状星団、そして降着した矮小銀河は、私たちの銀河がどのように形づくられてきたかを今に伝えています。DESI 天の川サーベイ(DESI Milky Way Survey)のデータと銀河力学シミュレーションを用いて、ハローの中に潮汐による下部構造を探し、その起源を明らかにしようとしています。
現在は、パーティクル・スプレー法(Mock Stream)を使って DESI Legacy Survey の観測領域全体から潮汐ストリームを検出しています。その一つとして、LMS-1 ストリームとそれに付随する球状星団を、遠い昔の降着イベントまでさかのぼって調べています。より広くは、なめらかなハローとしての暗黒物質と、塊状のサブハローとしての暗黒物質が、恒星ストリームの姿や見つけやすさにどう影響するのかに興味を持っています。
最近、気合いを入れたいときにはこの曲をくり返し聴いています。
森林伐採と密猟をやめ、野生動物のすみか、とくにインドネシアの熱帯雨林を守ろうと呼びかけています。スマトラトラをはじめとする絶滅危惧種が、人間にとっての脅威としてではなく、人間とともに生きる権利を持っていると私は考えています。
